《どっちがいいの?》奨学金と教育ローン制度の使用を検討している人たちに要点をまとめて解説

 「大学(専門学校)に行きたいけど親に負担を掛けたくない」「子供に大学(専門学校)に行かせてあげたいけど金銭面でちょっと」物価高でただでさえ金銭面で苦労している家計は多い中、こういった悩みのある家庭も同時に多くなっていると思います。それでもやはり我が子の夢は叶えてあげたいですよね。今回はそのような際に活躍する奨学金や教育ローンについて説明していきます。

教育ローン

 まずは教育ローンから説明します。こちらの制度は親御さんの名義で借り入れ、返済するのも親御さんです。この制度の主な特徴として、中学卒業以降から1人につき最大350万円借りることができる制度です。奨学金と違い、お子さんが高校生の際から制度を使うことができ、入学金や国民健康保険の支払い、家賃や授業で使用するパソコンの購入など、幅広く使用が可能です。また、海外留学などの場合については、借入額が最大450万円になることもあります。返済期間は最大18年で、金利は3%ほどの固定金利です。親御さんに返済義務があるため、お子さんが社会人になっても返済に困ることなく過ごせるため、大学等の卒業後のお子さんについての負担をかけさせたくないとお考えの方には検討の余地がありそうです。

奨学金

続いて奨学金です。こちらは基本的に学生本人の名義で借り入れ、本人に返済義務のある制度です。教育ローンとは少し違い、家計基準や学力基準によっていくつかのパターンがあるのでその違いを見ていきましょう。

第二種奨学金 

・借り入れ限度額 大学の場合月額12万円

・借入金利 上限3%

・返済期間 最大20年

第二種奨学金は基準が高いわけではなく、ほとんどの生徒が当てはまることになる制度です。

第一種奨学金

・借り入れ限度額 大学の場合月額6万4000円

・借入金利 無金利

・返済期間 最大20年

第一種奨学金を受け取るための査定基準は厳しく、受給割合は公立と国立で16%、私立で10.5%ほどとされています。しかし、長期にわたる返済には金利は無視できないものなので奨学金制度を活用したい方は受けられるよう頑張るメリットは将来すごく感じることができるはずです。

給付型奨学金

・限度額 最大91万円

返済義務無し

最後に給付型の奨学金です。名前の通り給付制なので、返済義務はありません。しかし、第一種奨学金同様に査定基準は厳しく、またそれだけでなく入学後も給付を受けている自覚を持つ必要があり、成績が落ちると給付停止、場合によっては廃止になることもあります。

補足

 ここで少し補足しておきます。各制度に特徴や限度額がありますが、これらは併用可能です。奨学金と教育ローンでも奨学金同士でも、借入額に限度はありますがどう使うかは利用者の自由です。それぞれの家計で状況が違うのは当たり前です。これからも良い選択をして良い人生にしていってください。

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